こんにちはkoumamaです。
2020年2月23日(日)にYOUは何しに日本へ?という番組で幻の国産飛行機YS-11が登場しました。
今回はYS-11とはどんな飛行機で、展示はどこなのか、機内やコックピットも見学できるのか、羽田に20年間眠る機体についてもお伝えしていきたいと思います。
YS-11ってどんな飛行機?
YS-11は、戦後初の国産民間輸送機で、日本航空産業の総力を挙げて製造した双発プロペラ(ターボプロップ)旅客機です。東京オリンピックの聖火を輸送したことで話題となり、多くの人々に愛されました。

出典:https://4travel.jp/travelogue/11236120
正式な読み方は『ワイエスイチイチ』ですが、一般的には『ワイエスジュウイチ』や『ワイエスイレブン』と呼ばれていることが多いです。
2006年で日本での旅客機用途での運航を終了していますが、「日本の名機」と呼ばれ、今でも個性的な機体に多くのファンがいると言われています。
今回『YOUは何しに日本へ?』に出演しているYOUもYS-11の大ファンでしたね。
YS-11展示はどこ?機内見学できる?元エアーニッポン機
YS-11を見学することができるスポットがいくつかありますので、ご紹介します。
元エアーニッポン機
① 岐阜かかみがはら航空宇宙博物館(展示1996年~)

YS-11の機体やヘリコプターは屋外に展示(外観のみ)されています。建物の中に入らなければ入館料はもちろんかかりません。
【営業時間】
平日:午前10時~午後5時 最終入館:午後4時30分
土曜日・日曜日・祝日:午前10時~午後6時 最終入館:午後5時30分
休館日:毎月第1火曜日(祝日の場合、翌平日)、年末年始(12月28日~1月2日)、8月の第1火曜日は開館。
【料金】
大人:800円
60歳以上・高校生:500円
中学生以下:無料
個人や団体などで料金が異なるので、下記のHPで確認してください。
② 西武新宿線 航空公園駅東口駅前広場(展示 1997年~)

出典:go2park.net
YS-11の公開イベントは2020年4月上旬予定しているそうです。こちらではコックピットや機内の様子も見学できます。詳しい日時などはまだ未定のようです。気になる方はHPで確認してくださいね。
【営業時間】午前 9:30~午後 5:00(入館は午後 4:30 まで)
【休館日】毎週 月曜日、祝日と重なる日はその翌日
【料金】この施設のどこを利用するかで入園料が異なるようです。詳しくは下記のHPをご覧ください。
③ 香川県高松市香南町 さぬきこどもの国(展示 1998年~)

出典:さぬきこどもの国 YS-11型航空機展示場 1998年 高松空港 : aeromuseum_japanのblog (livedoor.jp)
平成9年9月に引退したYS-11型航空機が、平成10年1月19日に全日空から寄贈されたそうです。YS11の機内やコックピットも公開されています!
【機内公開日】:土、日、祝・休日、春休み、夏休み期間中
(遠足などの場合は、上記以外にも公開。雨天の場合除く。)
【機内公開時間】:9:00~16:00
(夏休み期間中は9:00~17:00)
【入園料】:無料
④ 佐賀県佐賀郡川副町 佐賀空港 (展示 1998年~)

出典:http://www.ajkj.jp/ajkj/saga/kawasoe/kanko/ariakesaga_airport/ariakesaga_airport.html
ここにある機体は、記念すべき100番目に製造されたもので、佐賀空港の開港にあわせてエアーニッポンから寄贈されたそうです。平成22年3月28日から空港公園において一般公開されています。
現在では、毎日展示場内での見学ができ、直接機体に触れることができます。ただし機内見学はできません。
⑤ 兵庫県豊岡市 コウノトリ但馬空港 (展示 1999年~)

出典:https://mainichi.jp/articles/20190801/ddl/k28/020/427000c
コウノトリ但馬空港ではこの機体を1999年から屋外に展示していましたが、雨や雪にさらされ老朽化が進んだため、外装の化粧直しをしました。
そして2019年11月28日に、機内見学会と題し、普段は公開されていない操縦席や当時のまま残る機内を一般に開放されました。
但馬空港推進協議会は、おもしろいYS-11のイベントを行っていました。但馬空港開港25周年に合わせ、「ハッピー・ハネムーン」事業として、2019年9月~12月に但馬空港から伊丹空港経由で新婚旅行に出発するカップルを募集しました。
そのカップルには旅行券5万円分や、展示用プロペラ機「YS11」内での挙式、レッドカーペットの上を歩いて搭乗できる特典などがプレゼントされました。 今後もこういったイベントがあると楽しいですね。
コウノトリ但馬空港の屋外にあるので、基本いつでも見学できる(外観のみ)と思いますが、気になる方は直接連絡してみてくださいね。
コウノトリ但馬空港ターミナル:0796-26-1500 コウノトリ但馬空港
YS-11展示はどこ?機内見学できる?元日本エアコミューター機
① 青森県立三沢航空科学館(展示 2003年~)

出典:http://d-kaga.com/blog/wp-content/uploads/2014/0906-12.jpg
こちらの機体は、実際に鹿児島、奄美、沖縄方面で2002年11月まで運用されていたものらしいです。日本ではは珍しい屋内展示ということもあり、保存状態はかなりいいと言われていますね。こちらでは機内見学もできます。
YS-11ではありませんが、「あなたもパイロット」のセスナ機のフライトシュミレーターがあり、実際の飛行と同じように操縦体験が出来る訓練用の本格的なものが置いてあります。お子さんも大人もすごく楽しめるようですよ。
【営業時間】9:00~17:00(入場は16:30まで)
※8/8(土)~16(日) 9:00~18:00 (入場は17:30まで)
【休館日】:毎週月曜日(祝日の場合は翌日)12月30日~翌年1月1日
【入館料】:一般:510円、高校生:300円、中学生以下:無料
② 神奈川県川崎市宮前区 電車とバスの博物館

出典:http://maz.daa.jp/jas/museum/tokyu2.html
ここでは名前のとおり、電車とバスの博物館なので、YS-11がメインではありません。館内案内のキッズワールドというエリアにYS-11が展示されています。
【営業時間】:10:00~16:30(最終は16:00まで)
※入場券はA棟正面玄関のみで販売。
【休館日】:毎週木曜(木曜が祝日の場合は翌日)、年末年始(12月29日~1月3日)
【入館料】:大人(高校生以上):200円、3歳から中学生:100円、3歳未満:無料
量産1号機がザ・ヒロサワ・シティへ引越!
YS11の量産1号機が、茨城県筑西市のテーマパーク「ザ・ヒロサワ・シティ」にて常設展示されることが決まりました。
この機体は1964年に初飛行したもので、1998年の引退後に、国立科学博物館が引き取り、羽田空港の格納庫で約20年間保管していたものです。

出典:日本経済新聞
約20年間活用されないまま眠ってきたが、今回ザ・ヒロサワ・シティの広沢清代表が「旅客機は技術が進化した形の最高の乗り物。その最初の機体を、小さい子どもたちに身近で見てもらいたい」と飛行機の展示に興味を示し、話がまとまったといいます。
機体は既に解体が始まり、2019年12月までに尾翼、プロペラ、エンジンなどが運び込まれたそうで、2020年3月下旬をめどに胴体と主翼が搬入される予定で進んでいました。
そして3月28日未明に、大型トレーラーでザ・ヒロサワ・シティまで移動しました。

この機体は、YS11の中でも記念碑的価値が高いとされ、日本機械学会の「機械遺産」、日本航空協会の「重要航空遺産」に認定されています。
関係者からは「戦後復興を象徴する文化財がようやく一般公開される」と喜びの声があがっているといいます。
今年の秋の一般公開が楽しみですね。
最後に
今回は『YOUは何しに日本へ?』で特集されましたYS-11について、詳しくお伝えしました。見学できるところが多くありますので、気になる方はぜひ実際に見学してきてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございます。