飛行機に乗るはずなのに天気が悪くて、搭乗手続き中断・天候調査中や、乗る飛行機が条件付き(到着地の空港に飛行機が安全に降りれなければ引き返す条件など)の運航の場合など、経験されたことがある人も多くいるのではないでしょうか。
今回は、こういう状況での確率や補償・対処法について経験からお伝えできたらと思います。
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仮に東京羽田空港発新千歳行きで、新千歳空港周辺が暴風・大雨で、運航はするが、安全に新千歳空港に着陸できない場合は羽田空港に引き返すという条件付きの運航だとしましょう。
ここでは、台風・視界不良・霧・なども一緒の考え方でOKです。
この条件には1~3段階あります。 数字が上がるにつれて状況が悪化します。
レベル1・・着陸できることが多い
レベル2・・半々
レベル3・・かなり厳しいことが多い
ただし、着陸するときに一瞬雲が切れた、霧がなくなった、風がふいてないとか好条件により着陸できることはもちろんあります。
この3段階のレベルは航空会社のスタッフ間で使用しているため、条件付きの運航の説明があるときに、ご自身でスタッフに聞けば教えてくれると思います。
また自分が乗る便の前の便などが安全に目的地に到着したのか気になる場合がありますよね、そういう時は発着案内を使うと正確な情報を得ることができます。
確認の仕方は、上記のサイトをクリックし日付を前日、当日もしくは具体的な日付を選択→出発地と到着地を選択し検索。そうすると下記のような画面が出てきます。

出典:JAL
一番右側に詳しい情報が記載されます。もし目的地から出発地に引き返してきた際はその旨が記載され、特に一番右側に記載事項がなく、到着済みなっているものは無事に到着したという意味になります。
前後便がどういう状況なのか気になる際は、発着案内をご活用ください。
この段階での選択肢は3つ
① 無事に新千歳空港に到着することを祈り、本日飛行機に搭乗することを決める。
② 天候が回復するであろう後日に振り替える(変更)。
③ 今日飛行機に乗れなければ意味がないのでキャンセル(払い戻し)する。
①を選択した方は通常通り手続きをして、飛行機に乗りましょう。ただし、条件付き運航の場合、機長が着陸に数回TRYすると思うので、気持ちが悪くなる人もいるでしょう。
引き返しが決まれば、また長い道のりを引き返し、羽田に戻ってくることになるので、そのことも含めて判断しましょう。
②と③を選択した方は、各航空会社の運航に影響が見込まれる際の変更・払い戻しにそって手続きすれば大丈夫です。サイトは下記にあります。
ツアーの方は旅行会社等へ連絡を入れて判断を委ねましょう。
こういう時はカウンターは大混雑します、ご自身で各航空会社のHPでの変更・払い戻しをおすすめします!手続き方法は『もし上空で引き返すことが決定したら』で書いています。
予約を取る際のポイントと振替の手続きに必要なものを確認してください。あとは、便の振替後の当日に手続きに必要なものを持参すればOKです。
後日に振替、払い戻しを決めたら、大混雑の空港にいる必要はありません!悪天候など航空会社側の事由(機材故障など)でない場合は、発生した諸費用(交通費、宿泊費)はご自身負担です。
(運航に影響が見込まれる際の変更・払い戻し)
もし上空で引き返すことが決定したら、やるべきこと
機長が安全に着陸できないと判断し、客室乗務員より出発地に引き返すアナウンスが入った後、飛行機の中でやった方がいいことをお伝えします。
今回では、新千歳空港周辺が暴風・大雨の影響を受け、着陸できませんでした。この場合は天気予報などを確認し、いつなら大丈夫そうか判断し、その日のフライトの予約を取りましょう。
サイトは上記のところと同じです。↑
引き返した便が朝の便で、夕方であれば天気も回復するようであれば、夕方の便の予約(普通運賃で)を取ります。
【予約を取る際のポイント】
① 普通運賃で予約すること
もし普通席が満席でクラスJもしくはファーストクラスしか空いていない場合は、元々のクラスとの差額を支払えば、振替便での搭乗が可能です。差額は振替便当日のカウンターでの支払いとなります。
② 航空券は予約のみで購入は不要
実際に羽田空港に引き返してきた場合、地上スタッフが振替便の案内をしますが、長蛇の列となり対応に非常に時間がかかります。飛行機内のwifiを使用して予約を取るのがいいと思います。
選択肢は3つ
① 当日中に飛行機に再度搭乗する
② 今日はもうあきらめ、明日以降に変更する(予約変更)
③ キャンセルする(払い戻し)
①の場合
機内にて、地上スタッフがその後を手続きについてアナウンスします。その後指定のカウンターにて再度搭乗する手続きします。
カウンターは1)搭乗口付近のカウンター、2)一旦手荷物を引き取り、出発階の搭乗手続きカウンターの場合の2通りが多いです。
【振替手続きに必要なもの】参考)後日に変更した場合に持参するものも同じ
・予約した振り替え便の「便名」、「予約番号」
・当初の予約を確認できる「搭乗に必要なもの」
(いずれか一つ)
・JMB/JALカード
・2次元バーコード(eチケットお客さま控含む)
・確認番号
・おサイフケータイ®(JALタッチ&ゴー設定済み)
上記のいづれか1つに加えて、荷物を預けている方は下記の点を注意してください。
手荷物引換券
必ず、荷物をいったん引き取って預け直しになるのか、再度手続きをする便に自動的に受託されるのかを確認してください!
こういうイレギュラーの時は、次の乗る飛行機までの時間がかなりある場合、搭載するスタッフのところで把握するのが難しく、一旦お客様に返却することもまれにあります。
②、③の場合は共に、受託手荷物があれば受け取り、払戻や予約変更は航空会社のHPからできる(上記のサイトから)ので、特に地上スタッフの列に並ぶ必要はなく帰宅してokです。
再度ですが、悪天候など航空会社側の事由(機材故障など)でない場合は、発生した諸費用(交通費、宿泊費)はご自身負担です。
【払い戻し・変更について】
予約変更可能な航空券・・航空券の有効期間 or もともとの出発予定日+30日 or 40日のどちらか長い方
●変更可能期間・・・元々の出発予定日+30日
●払戻期間・・・元々の出発予定日+40日
予約変更不可の航空券の場合
●変更可能期間・・・元々の出発予定日+30日
●払戻期間・・・元々の出発予定日+40日
もちろん手数料なしで払い戻しできます。
注意点)旅行会社などを通じて購入したパッケージツアーなどは旅行会社が対応する場合もあるので、確認しましょう。
もし他の空港に着陸した場合の補償は?
条件付き運航の内容が『目的地に安全に着陸できない場合は羽田空港に引き返すのみ』だった場合は、基本羽田にしか返ってきません。
天候によっては『羽田に引きかえすか他の空港へ着陸する』条件付き運航もあります。JALの便だとして、もし他の空港に着陸した場合は、JALグループ代替便、他輸送機関で目的地までの振替手段を到着した空港スタッフが案内します。
他輸送機関での振替の場合は、目的地までの地上交通費をJALが負担します。
公共交通機関が終了してしまっていたら
悪天候による遅延、欠航、引き返し(不可抗力)などは基本、航空会社の補償はありません。
しかし、今回のケースのように、条件付きフライトで結局目的地に到着できず、羽田空港に引き返してきた場合、公共交通機関がすでに終了していることもあります。
その場合は、不可効力であっても、交通費(タクシー代)として上限5,000円が補償されることになっています(運用による変更になることもあるので確認しましょう)。JALの場合だと、交通費請求書と返信用封筒をJALの地上スタッフからもらいましょう。
ANAの場合は 立替費用精算書です。ANAの立替費用精算書ダウンロード
JALでのANAでも領収書は必ずもらいましょう。必要書類を送付して後日口座に振込となるとのことです。
帰りの飛行機の中で、すでに最終の公共交通機関が終了してることが分かっている場合は、客室乗務員に伝えておくのも手だと思います。
最後に
飛行機のイレギュラー時には、情報が交錯してどのように行動していいか迷うものですよね。
この情報が、これから飛行機に乗る方に有益な情報となれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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